TVとネットの複合リサーチ「クロスメディアレーダー」を発表しました

 今日の日経産業新聞の1面やCNETさんにも取り上げて頂きましたTVとネットの複合リサーチを行うサービス「クロスメディアレーダー」を発表しました。
 テレビ番組の放送実績の情報を持つエム・データさん、ブログ解析を手掛けているデータ・セクションさん、ネットショッピングの横断検索アプリケーションを持つシンクーさんとの共同事業です。
 特定商品などについて企業がPR活動や広告などを行った後に、テレビやネットでどのように波及し、最後の購買行動にいたるまでをワンストップで調査するサービスになります。

 
 記者発表会を行って、それがテレビ番組で取り上げられ、さらにその商品のCMが投下されていくというのがよくあると思います。テレビの接触率が下がってきており、クロスメディアでいかに消費者とコミュニケーションしていくかというのが、最近のトレンドだと思いますが、上手なキャンペーンの場合、ネット動画に投稿されたり、ブログに書き込まれたりといった形で、テレビでの接触を補う形で広まっていくということがあります。通常のブログリサーチに加えて、テレビで取り上げられた結果やネット動画での視聴動向なども組み合わせて見ることが「クロスメディアレーダー」の最大の特徴で、これにネットショッピングの動向までを組み合わせていくというこれまでにない新しいサービスになっています。
 下のグラフは最近話題になったある商品について調べたものです。まず最初に記者発表会を行い、その翌日の情報番組で取り上げられています。これと同じタイミングでネット動画に投稿が始まり視聴され、同時にブログでの書き込みも伸びています。CMの投下は若干のタイムラグを置いて開始されており、投下量が増えたタイミングで動画視聴やブログ書き込みも増えるといった連動もありました。

 実際、私はこのキャンペーンをまず動画サイトで知りました。最近テレビを見る時間が減っていたので、ネットでの口コミがなければ接触していなかったかもしません。こうした広がりを把握していくことで企業が自社のキャンペーンを評価し次に活かしていくことに活用いただけると考えています。