Webサービスとコアテクノロジー

メタキャストではユーザーのメタデータを使って世の中の情報にアクセスしやすくするサービスを作り出そうと日々頑張っています。
最近やっぱりキーになるのはレコメンドだなあと思っていたところ、以下の記事を見つけました

サイジニア、複雑系理論でおすすめ抽出・推奨エンジンに挑む人々(1)
「U30世代が求める情報のカタチ」チームラボ猪子社長・推奨エンジンに挑む人々(2)
マーケティング視点で感性検索・アルベルト山川会長――推奨エンジンに挑む人々(3)
技術は世界レベル、目標はグーグル・PFI西川社長――推奨エンジンに挑む人々(4)

それぞれ特徴を持ったやり方で取り組んでいるのが分かって、なるほどなあと。
我々のメタデータベースを活用したレコメンドサービスを早くやんないとな。

で、この記事のうちの2人(サイジニアの吉井社長とPFIの西川社長)がパネリストになっているイベントに行ってきました。
近江商人さんの企画でした。)

『Webの未来を指し示す技術ベンチャー達』 〜収益は後からついてくるよね〜
出演社: PFI、ハートレイルズ、サイジニア、超店舗検索ロケットスタート

最近ちょっとウェブ周辺が暗い気がします。景気が悪いとか新興市場が寒いとかいろいろ理由はありますが、もっと一人ひとりの気持ちに落とし込んでみるとそれは「なんだか未来が見えない」というところにありませんか?

ブログ/SNS勃興の頃などはふと見渡せば「未来」を感じさせる企業やサービスが溢れていたのに。やっぱり日本のウェブには未来がないのかな・・・

そんなことはない!!

実はずっと潜伏してきて、インフラ普及や市場変化に伴って今いよいよ熱くなってきている技術/サービス領域はそこここにある。行動解析、レコメンデーション、企画型CGM、携帯GPS、携帯検索など。

今回は『Webの未来を指し示す技術ベンチャー達』と題して、今最もアツい国内技術ベンチャー5社のリーダーに集結いただき、各社の技術・ユニークネス・描く未来を余すことなく語っていただきます。今回はパネル式ではなく、5社のリーダーが短時間で次々とプレゼンテーションを行う方式です。ウェブの未来が凝縮される90分です。

実は今回興味深かったのは残りの3社がWebサービスの企業だったということ。
「コアテクノロジー vs. Webサービス」と煽るようなつもりはなかったんだけど、それぞれ相手側のビジネスについてどう思うかという質問してみました。
以下、回答の印象的だったところ。
PFI西川さんは「Webサービスは技術のショーケースになると考えている」というのは正しい見方だなと納得。
ロケスタ古川さんの「技術というより人を集められるというところで勝負したい。Webサービスでは広告しか収益化のモデルがないのが悲しい。広告以外を考えたい。」も印象に残りました。
ハートレイルズ上楽さん、超店舗検索の柴山さんの「楽しいこと、ユーザーが喜ぶことをやりたい」というのも作り手の気持ちがこもっていたなあ。
サイジニアの吉井さんは流石にシリコンバレーのVCからも資金調達しているだけあって、「まずやるべきではないことを考えて、パッケージ売りと受託をやらないと決めて、注力分野をレコメンドのライセンスと決めた」と戦略的なことをおっしゃっていて感心しました。

結局のところ、「人を集めること」と「コアの技術」は両輪なんだろうなあと思った次第。
うーん、頑張らないと。