”倉本聰氏「これが最後」テレビ局に絶望”に思うこと

 昔は家族でそろって見るドラマや番組がいっぱいあったと思う。それは一家に一台の画面の時代だったからかもしれないけど。
 倉本聰氏「これが最後」テレビ局に絶望(スポーツニッポン) - Yahoo!ニュース
 「北の国から」もそんなドラマだった。最近は時間がないのが主な理由だけどテレビをあまり見なくなって、何がドラマとかで流行ってるのとかにも疎くなった。時間がないからだけじゃなくて、テレビ番組の話題をしなくても話ができるように昔に比べてなっているからだとも思う。昔と比べて、とか言うとなんだか年寄りくさいけど、過激におバカな番組も本当にいいなと思えるような番組も少なくなったなと、たまにテレビを見ると思う。
 そうはいってもテレビってすごくって、この間の27時間テレビ見ながらtwitterしてる人が結構いたりして、こういったコミュニケーションが可能になるのも放送という形態の強みだなと思ったり。
 ビジネスモデルの変革は間違いなく求められているけど、テレビ局がなくなるってことは間違いなくない。個人的にはコンテンツプロデュース能力がテレビ局の強みなので、米国では映画産業のハリウッドがコンテンツを牛耳るようになったように、日本ではキー局(局というか会社かな)がコンテンツ産業をリードしていく立場になるのが理想と思っている。今の枠を前提にした広告収入ではなく、コンテンツそのものから収益を得るモデルに転換していけばだけど。
 その意味で、倉本氏の発言は真摯に受け止めるべきだ。

 「今回のスタッフは一生懸命取り組んでくれている」と強調した上で「かつては知恵を使って作っていたが、今は知識でものを作るようになった」と指摘。「(一緒にやってきたスタッフが)役付きになり、現場から離れ、技術や知恵が伝承されず、役者を含めて現場がものすごく悪くなった」と苦言を呈した。

 さらに「質は考えず、視聴率だけで評価するようになってしまった。脚本家、演出家、役者を悪くしていったのはテレビ局に責任があると思う」と怒りをあらわにした。