RTC Vol.29 「不況撃滅」に行ってきた
「近江商人JINBLOG」の上原さんと「ちょーちょーちょーいい感じ」の保田さんが主宰するRTCカンファレンスに行ってきました。テーマは「不況撃滅」で、経済環境逆風下で絶好調のグリー社長の田中さんのお話でした。
若干「不況撃滅」あんま関係なんじゃね?って内容(笑)でしたが、田中さんの話は「はっ」と思わされる話が多く、”doing business as usual”だし「やるべきことをやりきる」という当たり前のところが大事であり、結局「不況撃滅」ってやるべきことをやることなのかと。以下、自分の備忘録として覚えていることを。
これ気づいてなかったかも。確かにきわめてシリコンバレー的な生い立ちの会社。ミクシィにしても当初はイーマーキュリーという名前で「Find Job!」やってた会社だし、DeNAも元々はオークション事業。独立系VCがbackして成功したコンシューマー系ネットサービスの会社として、ほぼ初の大成功のケースだし。
- イノベーションには連続的なものと非連続的なものがある。
ロジカルに考える延長線上にあるものもあるが、結構イノベーションは非連続的なものだと思う。グリーにとって、モバイルは明らかに成功に向けてのターニングポイントであったが、そのときに考えていたのは案外ロジカルなものでなく、「携帯ゲーム機でDSで十分ジャン!」みたいな感覚から。後付けで説明はできるが、非連続なものととらえているという話。イノベーションのジレンマの話と基本的に同じだなと思った。
- いい会社を作りたいと常に考えている。能力とか経験よりもマインドを重視して採用。
いいサービスを作り続けるには、いいチーム、環境が重要。もともと会社にしたのも、サービスをやり続けるためには個人ではやり続けられないと考えて、収益を上げないとと考えたから。サービスを作るエンジニアも、どうやって収益につなげるのかしっかり考えないとダメと社内で言っている。一緒に働きたいと思える人でないとと感じるので、採用面接も現在も全員やっているという話。田中さんの話の中で、首尾一貫していたのは、自分は「いいサービスを作りたい。それによって社会に貢献したい」という信念であり、それを実現するためには「どうすればいいのか?」を愚直にやりきっているというところ。チーム作りのところは経営者として、日々考えることが多いので、参考になる話が聞けたなあと。