クチコミが失敗する理由とGoogle対抗馬として評判だったCuilで思ったこと

 Cuilというのは、つい先日Launchした検索したサービスでex Googleの検索技術開発者が立ち上げたベンチャー
 低コストでクローリングとインデックスが可能ということで随分と前評判が高かったようです。
 大規模インデックスでGoogleよりもすごいとか、前評判がよすぎたんでしょうか、たった一晩で評価を下げてしまっているようです。
 TechCrunchから色々と辿って行くとわかります。
 TechCrunch Japanese アーカイブ Cuilが巨大な検索エンジンを立ち上げ
 TechCrunch Japanese アーカイブ Google、規模でも精度でもCuilに圧勝―しかし今後に注目
 TechCrunch Japanese アーカイブ Cuil―発射後20秒で爆死
 検索エンジンはインデックスの量よりも、精度というか欲しい情報が上位に表示されることが好ましいはずなので、結果があまり良くないというのは致命的なのかもなあと思います。(私も一応いくつか試してみましたが、それほどすごいと思えるような結果ではなかったかなあという印象。)
 で、これを読んでて、はっと気付いたのが、最近いろんなところで取り上げられていた「クチコミが失敗する11の理由」という話。
 これの一番目が「Being inauthentic(本物ではない)」なんですが、今回のCuilのケースはこれにはまったのかなあという気がします。
 ステルスモードの段階から、かなり期待感を持って受け止められていたわけで、今回はベータ版としてユーザーに使ってもらうというようなこともせずに、立ち上げたあたり「Not measuring what happens(何が起こっているか計測していない)」といったことにも、当てはまりそうです。
 この中で少し書かれています。
 Cuil shows us how not to launch a search engine | Webware : Cool Web apps for everyone - CNET
 本当の評価はもう少し様子を見たほうがいいんでしょうが、悪い噂ほど早く広まるのも早いので(このあたりもクチコミの力だったりしますが)、どうなるかちょっと気になります。Cuilがいかにユーザーとconversationしていくのかがkeyになりそうです。